ALAYA

秘密の、だけど誰かに教えたい、特別なカフェ。

ALAYA
～小名浜・泉

小名浜の商店街から一本入った静かな裏通り。一見何のお店か分からない「ALAYA」がある。1階は海外で仕入れた古着を扱うアパレルショップ、2階には新たにカフェが加わった。焼き立てパンや、いわき市内にある「ゴッホ」のカレー、コーヒーなど…シンプルなごはんを提案するカフェ。古着屋としては2年経つが、今まであまり情報を明かしてこなかった。どんな場所なのか？先入観がないからこそ訪れたときに驚きがある。秘密にしたいけど誰かに教えたくなる、そんなカフェを少しだけ紹介しよう。

期待高まる、扉の向こうへ。

古着屋脇の外側にある、無骨な階段を上って目的のカフェスペースへ。階段を上りきり扉を開けると、やわらかな光の差し込むエントランスがお出迎え。天井の高い奥行きのある空間は、まだエントランス。その先に開放的な空間が少し顔をのぞかせる。全貌はまだまだ見えない。先へと進もう。

カウンターには焼き立てパン

その日に焼きあがったパンがカウンターへ並ぶ。お店で手作りする食パンやカンパーニュ、ドイツから仕入れるプレッツェル風味のクロワッサンなど、種類は様々。香ばしくて味に深みのあるパンは、コーヒーでシンプルに楽しみたい。

居心地の良さには、隠されたこだわり

一面ウッドタイルの壁が印象的。手作業で貼り付けた木材は4000枚にもなるという。家具は木製のアンティーク。テーブルは、足を組んでも余裕があるよう手を加えた。コンクリート打ちっぱなしの壁が放つ無機質さに、ウッディな温かみが加わって、肩の力を抜いて過ごせる空間となっている。

良い距離感が生まれるセルフサービス

このカフェでは、オーダー後すべてセルフサービスだという。オーナーは、アパレルの買い付けで海外に行くことが多い。行く先で現地のサービスを目にした時、日本のサービスのあり方を考えてみたという。お客様とスタッフが程良い距離感の中で、自由に過ごせるのがセルフの魅力。これからも小名浜から新たなカフェのあり方を発信していく。

(取材：編集スタッフ たまちゃん)