株式会社 柏屋 代表取締役 …

ギョウザトタンメンノミセダイサンゲン

餃子とタンメンの店大三元

024-938-1421

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福島でエネルギッシュに活躍する社長たちの活力源に迫る「社長メシ」。第7回目は、株式会社柏屋代表取締役本名善兵衛社長が登場!
創業168年、福島にこの店あり。薄皮饅頭、檸檬をはじめ、福島を代表する銘菓を作り続ける柏屋。食べることが大好きな五代目社長から、好きなお店、美味しい食べ物の話や、福島への想い…たくさんお話し伺ってまいりました。

社長のお気に入り〜無意識のうちに足を運んでしまうお店なんです。

おススメのお店はいろいろあって検討していたのですが、この取材でどのお店を紹介しようか考えていた時期に、いつの間にか無意識のうちにここに来ていたんです。それで、「ああ、そういうことか」と。
何日か食べないと無性に食べたくなるんです。飽きのこない、普遍的な味。
実は店長は中学の同級生で、ずっと親しくしているんです。でも、それだからご紹介するというわけではもちろんありません。こちらのお店、メニューはタンメン、タンメン大盛、餃子、と至ってシンプル。みんながこのメニューを求めて、何度も何度もリピートしてくるんです。間違いのない味です。

食事は自分にとって、人生を豊かにしてくれる最高のひと時。食は、会話の中心になります。一緒に食べる人との関係性をぐっと深めてくれるものだと思っています。

また、食事は新しいモノに出会える貴重な瞬間であるとも思います。家族と食事に出かける機会が多いのですが、その時、少しこだわりがあって。家族それぞれみんなに違うものを頼んでほしいんです。せっかく出会ったお店だから、そのお店の料理・料理人が作ってくれた料理を、いろいろ食べてみなければ！と。食事は、たくさんの感動に出会う機会なのではないでしょうか。

餃子とタンメンの店大三元（郡山市西部/ラーメン）

タンメン　800円、餃子　300円

タンメンは、数種類のプレンドされた塩、伊達鶏とトンコツのすっきりとしたスープ、特製自家製麺、そしてなかなか麺にたどり着けないほどの柔らかくて山盛りのキャベツ…抜群の美味しさです。野菜たっぷりで優しい味だから、一人で来ている女性も多いですね。定番の飲子も必ず食べます。こちらも、野菜たっぷりで、野菜の美味しさがギューッと詰まっているんです。

社長のおしごと社長のお仕事

嘉永5年（1852年）創業、今年で創業168年になります。薄皮饅頭、檸檬、花ことば、季節の和菓子をはじめとした、和洋菓子全般の製造販売を行っています。

私の座右の銘は「代々初代」。一代一代が初代の気持ちで当たるということです。会社を引き継ぐことになったとき、父と話したことがあるんです。変えてはいけないものは何か。変えていくものは何か。父が言ってくれたのは、「変えてはいけない、守っていくものはお客様との信頼関係。それ以外のことは変えていく」ということでした。

「のれんは革新」という、"暖簾は守るものではなく、塗りかえていくもの"という精神に通ずることですが、同じことを続けていくのなら、その時代ごとの嗜好や意識の変化をしっかりと見据えて、半歩先取りして提案していかなければならない。

いつの時代にも、お客様に変わらずに「美味しい」と言っていただくために、私たちに何ができるかを考え挑戦し続けていく。そんな「喜び提案集団」でありたいと思います。美味しいお菓子を提供し続けることが、私たちとお客様の信頼関係です。

■名前：本名　善兵衛（ほんな　ぜんべえ）
柏屋五代目本名幹司（ほんな　かんじ）から2012年2月14日襲名
■生年月日：
昭和30年（1955年）2月14日生まれ（バレンタインデー）
■出身地：　
福島県郡山市生まれ
■出身校：
郡山二中、安積高校、東京農業大学
■血液型：O型

ふくしま占い：磐梯山

一問一答

■小さい頃の将来の夢　
おまんじゅう屋さん

■学生時代の部活動　
郡山二中　管弦楽クラブ　サックス・ファゴット
安積高校　ギター同好会　エレキバンド

■趣味
食べ歩き＆飲み歩き　

■休日の過ごし方
ここ何年か終日休んだ記憶がない…
社長になって以来、ずっと無我夢中な気がします。

■座右の銘
「代々初代」

■影響を受けた本
児童詩集「青い窓」
昭和33年から61年続く活動です。

■お気に入りの福島みやげ
もちろん薄皮饅頭そして地酒。
お酒は福島の誇りです。県外の方をもてなす際は、福島のお酒以外は薦めません！(笑)

子供時代は、母曰く、今では想像できないほど、細くて小さくてシャイな少年だったとのこと。
学生時代は音楽に目覚め、中学で管弦楽クラブでサックスとファゴットに夢中。早朝、お昼時間、放課後、日曜祭日、夏休み、冬休みと一日も休まず練習に明け暮れ全国2位の記録を達成しました。

しかし、同級生の女子がグループサウンズに黄色い声を上げているのを見て、ギターが弾けて歌えるとモテるかもしれない！と妄想を抱き、管弦楽の友人達とエレキバンドを結成。高校でもバンド活動に夢中になり退学寸前の成績でした。
農大卒業後はコンサルタントのかばん持ちや洋菓子店での修行のすえ柏屋に入社しました。

入社後、昭和61年の8.5水害で本社工場が水没。そしてその2ヶ月後に31歳で社長就任。業績が悪い中での被災で、倒産を覚悟しての社長業の始まりとなりました。社員の皆さんの並々ならぬ協力のお陰で何とか継続することができました。

もう一つの転機は平成23年の東日本大震災。地震の被害、見えない放射能の恐怖、風評被害など想像を絶する危機に遭遇しました。
これも社員に想像を絶する心労をかけながら、何とか回復の軌道に乗りつつあります。

社長業についてから今でも、ずっと無我夢中な気がします。特に、社長になりたての頃は、水害の直後のタイミングでもあり、年齢も30代前半と若く、どんな会社にすればよいのか？わからず、悩んでいました。そのころ、子供の詩集「青い窓」に投稿された小学4年生の女の子の詩「ポケット」を目にしました。それを読んで、迷いがすっと晴れた気がして。それがきっかけで、社長としての理念の確立が出来たと思います。「柏屋のポケットは、柏屋だけではなく、社会みんなのポケットだと。そんな会社にしたい」柏屋が実現したいことは、そういうことなんです。

■社長の会社

株式会社　柏屋
〒963-8071　福島県郡山市富久山町久保田字宮田127-5
024-956-5511
社員数　440名　菓子製造販売

We Love ふくしま！

福島の魅力・素晴らしさに、私たち福島県民自身がまだまだ気がついていないのではないか…と思います
「隣の芝生は青く見える」のではなく「自分の芝生を見つめたことがない」のではなかったか、と。

私も、改めて福島のことを考え、知ろうとすると、今まで気づかなかった、知らなかったことだらけだと感じる日々です。

いつもここにいるから、無意識に過ごしてしまって気が付かないかもしれません。でも、作物も、料理屋さんもおいしい、美しい自然、素敵なお店…魅力が満載です。
私もできる限りそれを発信していきたいと思います。みんなで、もっと福島を盛り上げていきたいですね。